【2月23日 AFP】豪政府の南極調査チーム「Australian Antarctic Division」は23日、タスマニアクチバシクジラの群れの撮影に初めて成功したと発表した。同チームが前月、ビクトリア(Victoria)州沖でシロナガスクジラの動向を追っていた際に発見した。  タスマニアクチバシクジラは、めったに人前に姿を現すことがないため、個体数の推計すら存在しないという。  研究チームを率いるマイケル・ダブル(Michael Double)氏によると、タスマニアクチバシクジラは黒とクリーム色の体に、イルカに似た特徴的なくちばしを持つが、野生の個体が目撃された例は歴史的にもほとんどない。  豪政府環境当局によると、これまでに確認された例はニュージーランド沖で1頭、ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州沖で3頭目撃された2例だけ。もちろん、これまで撮影された例はない。(c)AFP