絶滅の危機に瀕するアオウミガメのベビーブーム、フィリピン
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【2月4日 AFP】世界的に絶滅の危機に瀕しているアオウミガメが、フィリピン南部で「ベビーブーム」を迎えている。
保護活動に参加している自然保護団体コンサベーション・インターナショナル(Conservation International)によると、アオウミガメ保護区タートル・アイランズ(Turtle Islands)を構成する9つの島の1つバグアン(Baguan)島には2011年、記録を取り始めた1984年以降で最も多い144万個の卵が産み付けられた。
アオウミガメの生存率は1%弱なので、今後新たに約1万3000匹が世界の海を泳ぐと考えられる。アオウミガメは100年ほど生きることを考えると、2011年に生まれた個体数は22世紀まで影響を及ぼすことになる。
アオウミガメの卵はアジアの一部地域で人気の食材で、ここで保護活動が始まった1980年代前半は、産み付けられた卵はほぼ全てなくなっていた。
フィリピンと隣国のマレーシア、コンサベーション・インターナショナルなどによる保護活動によって卵の密漁の取り締まりや地元のボランティアによるパトロールが強化された。フィリピンの沿岸警備隊や海軍もパトロールに協力している。コンサベーション・インターナショナルは、ここでの取り組みは世界のモデルケースになると話している。(c)AFP/Karl Malakunas
保護活動に参加している自然保護団体コンサベーション・インターナショナル(Conservation International)によると、アオウミガメ保護区タートル・アイランズ(Turtle Islands)を構成する9つの島の1つバグアン(Baguan)島には2011年、記録を取り始めた1984年以降で最も多い144万個の卵が産み付けられた。
アオウミガメの生存率は1%弱なので、今後新たに約1万3000匹が世界の海を泳ぐと考えられる。アオウミガメは100年ほど生きることを考えると、2011年に生まれた個体数は22世紀まで影響を及ぼすことになる。
アオウミガメの卵はアジアの一部地域で人気の食材で、ここで保護活動が始まった1980年代前半は、産み付けられた卵はほぼ全てなくなっていた。
フィリピンと隣国のマレーシア、コンサベーション・インターナショナルなどによる保護活動によって卵の密漁の取り締まりや地元のボランティアによるパトロールが強化された。フィリピンの沿岸警備隊や海軍もパトロールに協力している。コンサベーション・インターナショナルは、ここでの取り組みは世界のモデルケースになると話している。(c)AFP/Karl Malakunas