【1月26日 AFP】中国南部広西(Guangxi)チワン族自治区の柳州(Liuzhou)で、地元の工場が有毒なカドミウムを川に垂れ流していたことが発覚し、住民らがペットボトル飲料水を買い求めにスーパーマーケットに殺到する騒ぎとなている。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、柳州で15日、河川で魚が死んでいるのが見つかったことから当局が調査したところ、金河鉱業(Jinhe Mining)がカドミウムを河川に垂れ流していたことを発見。その濃度は政府が認可するレベル上限の3倍を超えていたという。25日の再調査では下流からも高濃度のカドミウムが確認された。

 26日付の上海(Shanghai)紙「東方早報(Oriental Morning Post)」によると、飲料水は安全との地元政府の呼びかけにも関わらず、柳州のスーパーでは飲料水のペットボトルをカートに満載した市民らであふれているという。
 
 柳州では1週間かけてカドミウムを中和する薬剤を河川に投入したことから、市当局は市内の水道水は安全だと強調している。(c)AFP