2012年にパンダ6頭を一斉に森へ、成都パンダ繁育研究基地
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【12月23日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信は21日、四川(Sichuan)省の成都パンダ繁育研究基地(Chengdu Research Base of Giant Panda Breeding)が来年、パンダ6頭を自然保護区の森に放つ計画だと報じた。一度にこれだけの数が放たれるのは初めてという。 2歳から4歳までの6頭は、同研究基地が飼育する108頭の中から選ばれた。研究員らは、一度に大量に放つと生存のチャンスも上がると指摘する。 研究基地は、1983年以来、合計10頭を1頭ずつ放ってきた。だが、森に今も生息しているのは2頭だけで、体重が激減した6頭は研究基地に戻された。残り2頭のうち、1頭は死骸で見つかり、もう1頭も死んだと考えられている。 2007年に死骸で見つかった5歳のオス、シャンシャン(Xiang Xiang)は、野生に生きるための訓練を3年間受けたのち、前年に放たれたばかりだった。野生のパンダに襲われたと見られている。 新華社は、「人の手で育てられたパンダが野生で生き延びるのは極めて難しい」とする研究基地のコメントを掲載した。 パンダは絶滅危惧種で、中国に生息する野生パンダの個体数は約1600頭と推定されている。(c)AFP