【12月7日 AFP】国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は6日、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第17回締約国会議(COP17)の閣僚級会合の開会式で、「地球の未来は危機に瀕している」と述べ、2012年末に期限を迎える京都議定書の延長を呼び掛けた。
 
 4日間の閣僚級会合の冒頭、「今この瞬間の重要さは、大げさに言っても言い過ぎることはないだろう。誇張を抜きにして、こう言える。地球の未来は危機に瀕している。人間の暮らしも、世界経済の健全性も、一部の国の存続そのものもだ」と警告した。さらに、行き詰まりがちのCOP17に対し、地球温暖化問題の解決へ向けて早急に動くよう要求し、「みなさんには京都議定書の下での第2約束期間について慎重に検討してほしい」と述べた。

 COP17は12日間の日程で、南アフリカ・ダーバン(Durban)で開催されているが、気候変動の原因とされている温室効果ガスの排出に関して唯一、国際的な拘束力をもつ京都議定書以降の地球温暖化対策をめぐり対立し、こう着している。(c)AFP