【11月26日 AFP】デンマークのマルティン・リーデゴー(Martin Lidegaard)気候変動・エネルギー相は25日、国内の電力需要の半分を2020年までに風力発電でまかなう政府目標を発表した。

 デンマーク政府のウェブサイトによると、同国では「わが国のエネルギー」と称する新しいエネルギー計画の下、2050年までに化石燃料の使用を完全になくし、代わりに風力やバイオマス、バイオガスなどのエネルギー源に切り替える計画を掲げている。

 9月に発足した同国の左派政権は、中道右派だった前政権のエネルギー計画をおおむね踏襲しているが、「より高い目標を設定した」と気候変動・エネルギー省では説明している。新エネルギー計画に対する前政権の予算は36億クローネ(約500億円)だったが、新政権では56億クローネ(約775億円)に拡大している。

 デンマーク政府は、一般家庭の平均エネルギー消費量を2020年までに現在の8~10%削減する目標も掲げている。

 現政権は、政権が変わってもこのエネルギー計画が変更されることのないよう、すべての政党と協議することも計画している。(c)AFP