【9月16日 AFP】資源エネルギー庁(Agency for Natural Resources and Energy)は東日本大震災の復興事業として、震災による津波で事故を起こした福島第1原子力発電所近くの沖合に洋上風力発電所を建設する計画を立てている。ある資源エネルギー庁高官が15日、AFPに明かした。

 計画は1基あたり2メガワットの発電能力を持つ浮体式風車6基を建設するもので、2015年の運転開始を目指す。200億円の建設予算は、第3次補正予算案に盛り込まれる見通しだ。

 政府は三菱重工(Mitsubishi Heavy Industries)、富士重工業(Fuji Heavy Industries)、日本製鋼所(Japan Steel Works)など、国内の主要風力タービンメーカーの参加を見込んでいる。

 この高官によると、騒音の問題や都市計画規制がある陸上よりも建設のハードルが低い洋上に建設することになったという。その一方で、洋上風力発電所の建設計画は、福島原発の事故で打撃を受けている地元の漁業関係者からの反対に遭う可能性があることも認めた。(c)AFP