【4月15日 AFP】ドイツ政府は13日、二酸化炭素(CO2)の地下貯留に関する法案を閣議決定した。同国では東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて、エネルギー政策をめぐる議論が白熱している。

 「CO2回収貯留(Carbon Dioxide Capture and StorageCCS)」は、発電所などで化石燃料の燃焼により排出されるCO2を回収、液化し、地中に貯留する技術。大気中へのCO2放出による気候変動を防ぐ狙いがある。

 法案成立には議会の承認が必要。成立した場合、実証実験プロジェクトを進めることが可能となり、2017年に実行可能性の検証を行う。

 法案をめぐっては各州政府との議論が数か月も続き、州政府に対し貯留施設の立地に関する決定権を認める条項が盛り込まれた。(c)AFP

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