【4月14日 AFP】手こぎボートで太平洋と大西洋の単独横断に成功した英国人女性が13日、今度はインド洋横断を目指してオーストラリア西部のフリマントル(Fremantle)を出港した。

 環境活動家のロズ・サベージ(Roz Savage)さん(43)は、5~6か月をかけて、6500キロ先のインド・ムンバイ(Mumbai)のゲートウェイ・オブ・インディア(Gateway of India)を目指す。海洋汚染に対する人びとの関心を高めることが目的だ。

 全長7メートルの手こぎボートで、これまでに太平洋と大西洋の横断に成功。今回のインド洋横断は、経由地なしでのもっとも長い舟旅となる。

「もっとも大事なのは精神面。それなりにハッピーな気持ちを保って、集中してオール(櫂)を動かし続けること。ごく単純なことに聞こえるけれど、12時間こぎ続けるのが大変なときもある」と、サベージさんは出発前に報道陣に語った。

 旅の間の食事はフリーズドライ食品とナッツ類で、飲み水は舟に積んだ小型淡水化装置で海水を蒸留するという。

 当初はアフリカ東部タンザニアのザンジバル(Zanzibar)を目指す航海を計画していたが、海賊による襲撃事件が増加していることを受け、ルート変更を余儀なくされた。旅の様子はブログで逐次報告していくが、海賊の襲撃を避けるため、正確な航行位置は公表しないという。(c)AFP

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【参考】サベージさんの公式サイト(英語)