【4月5日 AFP】米アイオワ(Iowa)州にある何の変哲もないハクトウワシの巣を24時間中継し続けるライブ映像が、インターネット上で一大センセーションを巻き起こしている。

 巣を見下ろす位置に2台のウェブカメラを据え付けてネット中継するというアイデアを思いついたのは、NGO「Raptor Resource Project(猛禽類援助計画)」のボブ・アンダーソン(Bob Anderson)氏だ。

 今年に入ってUStreamで中継を始め、2月下旬に母ワシが3個の卵を産んだころから、このワシの一家はネット世界で米俳優チャーリー・シーン(Charlie Sheen)をもしのぐスターダムに登り詰めた。これまでに1100万回以上を閲覧された。

 成功の理由について、アンダーソン氏は「世界中がネガティブではなくポジティブを欲しているからではないか。見た人を気持ちよくさせるこのライブ映像はポジティブ以外の何物でもない」と話した。

 映像で目にするものは、大半が、風にそよぐ羽毛、巣に横たわるネズミやウサギやカラスといった獲物の残骸くらいのものだ。現在、3個の卵のうち2個がかえっており、残り1個もいつかえってもおかしくない状況だ。

 なお、このライブ映像は、高校生や大学生の教育を主目的として始められた。アンダーソン氏は「すばらしい教育ツールだ。子供たちもこれを見て、動物がほかの動物を食べること、それが1つの生き方であるということを学びつつある。そのようにして、母なる自然への洞察力を深めているのだ」と話した。(c)AFP

【参考】ハクトウワシの巣のライブ映像