【3月28日 AFP】世界の野生トラの大半が生息するインドで28日、減少を続けていたトラの生息数が増加に転じたとの報告書が発表された。

 2006年のトラ頭数は1411頭だったが、2010年に実施された調査では1706頭が見つかった。だが増加の理由についてインド当局は、調査範囲を広げたためではないかと話している。インド・バングラデシュ国境沿いのスンダルバンス(Sunderbans)のマングローブ林など、地形的に調査の難易度が高かった地域が新たに調査範囲に加えられた。

 確認された数が増えたとはいえ、現在のトラ生息数は2002年の約3700頭よりも大幅に少ない。1947年にインドが独立した際には、トラは約4万頭生息していたとされている。(c)AFP