【2月1日 AFP】エネルギー関連の統計情報を提供している米エネルギー省エネルギー情報局(Energy Information AdministrationEIA)は31日、ここ80年で最悪の世界同時不況にもかかわらず、温暖化ガスの世界全体の排出量は増加したというデータを発表した。

 世界同時不況が終わった2009年の世界の二酸化炭素(CO2)の排出量は、世界同時不況が始まる前の2006年に比べて5.2%増加した。

 この間に排出量が最も増えたのは中国で、増加率は32.5%。次いでインドの24.9%だった。反対に米国は8.18%、欧州は8.6%、それぞれ減少した。この間の中国の排出量は、フランスの4.7倍、ドイツの2倍以上だった。

 なお、ここでいう温暖化ガスとはエネルギー・燃料使用によるものを指し、森林伐採によるものや、畜産によって排出されるメタンガスなどは含まれていない。(c)AFP