【1月20日 AFP】米南西部の砂漠に咲く希少な小型のキクの花が、25年間の保護活動のかいあって絶滅危惧(きぐ)種指定から外されたと、米内務省・魚類野生生物局が18日発表した。

 マグワイア・デイジー(学名:Erigeron maguirei)は1985年、数をわずか7株まで減らし、絶滅危惧種に指定された。現在はユタ(Utah)州で10個体群、計約16万3000株が繁殖するまで回復したため、指定解除が決まったという。

 マグワイア・デイジーはキク科の多年生植物で、直径18ミリほどの白またはピンクの花を咲かせる。当局では今後少なくとも10年間監視を続け、株数の減少などを確認した場合には、絶滅危惧種に再指定する手続きを取る方針。

 今回は他にも、ブラウンペリカン、米国の象徴であるハクトウワシ、ホッキョクハヤブサ、アメリカンアリゲーターなどが絶滅危惧種の指定から外された。(c)AFP