【12月9日 AFP】世界銀行(World Bank)は8日、新興国や途上国における温室効果ガス排出権市場の確立を支援する新たな取り組みをスタートさせると発表した。1億ドル(約84億円)規模の基金も設立する。

 世界銀行のロバート・ゼーリック(Robert Zoellick)総裁が、国連の気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)が開かれているメキシコ・カンクン(Cancun)で発表した。

 この新たな取り組みで、欧州連合(EU)ですでに実施されているキャップ・アンド・トレード方式の排出権取引に似た仕組みを作る国を支援する。

 また、途上国の温暖化対策事業に投資した先進国に、自国に義務づけられた排出削減量に充当できるクレジットを与える京都議定書(Kyoto Protocol)のクリーン開発メカニズム(Clean Development Mechanism)に沿った制度も検討するという。(c)AFP/Jerome Cartillier