「クジラに乗った少年」に警告、オーストラリア
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【11月3日 AFP】オーストラリア西部アルバニー(Albany)のビーチで、14歳の少年が野生クジラの背中に乗る写真が新聞に掲載され、動物虐待容疑で少年が一時拘束されるという事態に発展した。
サム・マテソン(Sam Matheson)君は地元紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)に対し、ビーチで友人とサーフィンを楽しんでいた時に沖合の浅瀬にクジラを見つけ、近づいてみることにしたと説明した。
「泳いでクジラのそばに行き、背中に腕を回してみた。20秒から30秒はうっとりしていたと思う。とても滑らかで柔らかいレザーのようだったから。こわくはなかった。『すげえ、クジラだ!』って感じだった」
それから、「本能に突き動かされて」、背中にまたがった。体長約14メートルのクジラは、最初マテソン君の存在にさえ気づいていないようだったが、背中に乗ったとたんにしっぽを振り上げ、水中深くにもぐって彼を振り払った。マテソン君は泳いで岸に戻ったが、けがはないという。
「クジラに乗る少年」のニュースは写真付きで各紙の第1面を飾り、関係当局が「クジラに乗るのは違法行為であり、死に至る危険もある」と国民に向けて注意を促す事態となった。
当のマテソン君は、「違法で危険な行為であったとは知らなかった。知っていたらあんなことはやらなかった。反省している」と話した。関係者によると、しっぽで強打されるか、クジラがブリーチング(大きなジャンプ)していた場合には、彼の命はなかった。
なお、マテソン君は警告を受けただけで釈放された。同国の法律では、保護対象の動物種の虐待には最高で1万オーストラリアドル(約80万円)の罰金が科される可能性がある。(c)AFP
サム・マテソン(Sam Matheson)君は地元紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)に対し、ビーチで友人とサーフィンを楽しんでいた時に沖合の浅瀬にクジラを見つけ、近づいてみることにしたと説明した。
「泳いでクジラのそばに行き、背中に腕を回してみた。20秒から30秒はうっとりしていたと思う。とても滑らかで柔らかいレザーのようだったから。こわくはなかった。『すげえ、クジラだ!』って感じだった」
それから、「本能に突き動かされて」、背中にまたがった。体長約14メートルのクジラは、最初マテソン君の存在にさえ気づいていないようだったが、背中に乗ったとたんにしっぽを振り上げ、水中深くにもぐって彼を振り払った。マテソン君は泳いで岸に戻ったが、けがはないという。
「クジラに乗る少年」のニュースは写真付きで各紙の第1面を飾り、関係当局が「クジラに乗るのは違法行為であり、死に至る危険もある」と国民に向けて注意を促す事態となった。
当のマテソン君は、「違法で危険な行為であったとは知らなかった。知っていたらあんなことはやらなかった。反省している」と話した。関係者によると、しっぽで強打されるか、クジラがブリーチング(大きなジャンプ)していた場合には、彼の命はなかった。
なお、マテソン君は警告を受けただけで釈放された。同国の法律では、保護対象の動物種の虐待には最高で1万オーストラリアドル(約80万円)の罰金が科される可能性がある。(c)AFP