【9月7日 AFP】ギリシャ北西部で前週、動物保護団体が毛皮工場の飼育場からミンク数千匹を逃がし、国内4つの野生生物保護団体が6日、「見当違いだ」と非難する声明を出した。

 声明は、「動機がどうあれ、環境にとって異質な動物を放す行為は、有害で、環境を破壊する恐れがある。生物多様性が危機にひんしている中、見当違いな抗議行動によりさらなる負担をかけることは非難されるべきだ」と述べている。

 ミンクを大量に逃がされる被害を受けたのは、カストリア(Kastoria)とシアチスタ(Siatista)近郊の2つの毛皮工場。

 その後、ネット上に、強硬派の国際動物愛護団体「動物解放戦線(Animal Liberation Front)」から「文明が生み出した、すべての生き物に対する抑圧、搾取、拘禁に断固として反対する。今回は、毛皮産業、なかでも忌まわしい毛皮産業の中心都市を標的にすることにした」と声明が出された。

 同様の抗議活動は過去2年間に、ロシアやアラブ首長国連邦でも行われている。(c)AFP