【8月31日 AFP】国連(UN)の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の温暖化見通しに誤りが指摘され信頼性が損なわれた問題で、国際検証委員会「インターアカデミーカウンシル(InterAcademy Council)」は30日、抜本改革が必要だとの勧告を行った。

 IPCCは今年1月、2007年の報告書におけるヒマラヤ氷河の解氷速度について、専門家らの指摘を受けて「過大に見積もっていた」と誤りを認めた。これを機にIPCCは国際的な非難を浴び、国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は15の科学アカデミー代表から構成される同カウンシルに調査を依頼した。

 カウンシルは、5か月間の調査の結果として、ラジェンドラ・パチャウリ(Rajendra Pachauri)議長の地位の見直し、予測の根拠となる科学的データの使用に関する指針の厳格化などを勧告した。(c)AFP

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