【8月7日 AFP】ミャンマー政府は、フーカウン(Hukaung)トラ保護区の面積を3倍以上に拡大した。トラ保護区としては世界最大となる。

 ミャンマー軍事政権は2万1970平方キロのフーカウン谷(Hukaung Valley)の全体をトラ保護区に指定した。この保護区はウンピョウやアジアゾウなどの大型ほ乳類の生息環境にもなる。

 トラの保護活動団体「Panthera」のアラン・ラビノウィッツ(Alan Rabinowitz)代表は、2004年に指定された6500平方キロのトラ保護区を基盤に、今回の大規模なトラ保護区の指定が決まったと説明する。

 同代表は声明で、保護区設置計画に地元民族の団体や同地域に移住してきた人、地元企業を説得するため「何年も頑張ってきた」と述べ、「この保護区は、世界で最も重要なトラ生息地の1つ。ミャンマー政府と国民が保護の重要性を理解してくれたことに興奮している」と語った。(c)AFP