【8月4日 AFP】中国で降り続く大雨や洪水の影響で、大量のゴミが長江(揚子江、Yangtze)に流れ込み、世界最大級の三峡ダム(Three Gorges Dam)にもゴミの影響が出る恐れが出てきた。

 英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が2日報じたところによると、川の上を歩けるほど分厚いゴミの層ができたところもある。毎日、平均3トンのゴミを回収しているが、人員不足や道具が不十分で、ゴミが蓄積する速度に回収が追いつかない状況だという。

 三峡ダムの上流には1億5000万人あまりが生活している。長江に近い自治体のなかにはゴミ処理政策が不十分で、家庭ゴミをそのまま長江に投棄しているところもある。

 三峡ダム管理当局によると、前年の1年間に回収したゴミは16万立方メートルにのぼった。チャイナ・デーリーによると、長江に浮かぶゴミの除去に毎年1000万元(約1億3000万円)が費やされている。(c)AFP