【6月21日 AFP】英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)は20日、日本人ビジネスマンと関係のある企業が、21日からモロッコのアガディール(Agadir)で開催される国際捕鯨委員会(International Whaling CommissionIWC)年次総会で議長役を務めるアンティグア・バーブーダのアンソニー・リバプール(Anthony Liverpool)駐日大使の現地での滞在費を負担していると伝えた。

 滞在費を支払っているのは米テキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)にある「ジャパン・ツアーズ・アンド・トラベル(Japan Tours and Travel)」で、同地に拠点を置く「ワカサ」と名乗る日本人ビジネスマンとつながりがあるという。同社はリバプール氏が滞在するアガディールのホテル、アトラス・アマディル・ビーチ(Atlas Amadil Beach)の宿泊費約4000ポンド(約54万円)をクレジットカードで支払ったという。

 IWCの規定では、加盟国関係者の滞在費は各国政府が負担するとしている。

 取材に対しリバプール氏は、日本関連筋が滞在費を負担していることを否定しなかった一方、自国政府が負担していないことも明かした。(c)AFP

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