【6月2日 AFP】オーストラリア北部パーマーストン(Palmerston)で、泥酔状態のインコが次々と木や空中から路上に落下するという謎の現象が続いている。こうしたインコの数は数百羽にのぼり、手当をする獣医たちを当惑させている。

 インコたちを治療している獣医のリサ・ハンセン(Lisa Hansen)さんは、インコたちは明らかに酔っ払っていたと言う。「木から落ちた鳥たちはコントロールを失い、枝から枝へ飛び移ることができなくなっていた」

 ハンセンさんの病院では一度に30羽のインコの手当てをしていたときもあり、その後も庭先や道路脇などに倒れていたインコが毎日8羽あまり運びこまれている。インコには砂糖入りのお粥と果物を与えているという。
 
 ハンセンさんは、確実ではないが、おそらくインコが食べた植物が原因ではないかとみている。このほかにも、「謎のウイルス」説も持ち上がっている。

 ハンセンさんによると、酔っ払ったインコは以前にもいたが、これほど大量のインコが一斉に泥酔状態となるのは前例がないといい、適切な処置を施さなければインコたちは死んでしまうと危惧(きぐ)している。

 ハンセンさんの病院では、インコたちの治療費の寄付を募っている。(c)AFP