【5月6日 AFP】イタリア中部テラモ(Teramo)市でこのほど、公用車の利用を禁止し、代わりに自転車を利用するようとのお達しが、市の職員に出された。

 地元紙Il Centroが4日、報じたところによると、同市のマウリツィオ・ブルッキ(Maurizio Brucchi)市長は、CO2排出量削減を目的に、自身が公用車を「公用自転車」に切り替えたことを機に、市の職員にもこれに倣うよう指示したという。

 市長はまた、市民の自転車利用を促進するため、ローマ(Rome)やボローニャ(Bologna)のように、低価格でのレンタル自転車サービスを導入する方針を示した。

 シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相の「自由国民党(People of Freedom party)」のメンバーでもあるブルッキ市長は、CO2排出量を2020年までに20%削減するとした欧州委員会主導の「市長誓約」に署名している。この誓約には、ロンドン(London)やパリ(Paris)など欧州各都市の市長が署名した。

 人口約5万人のテラモではこのほか、市内の全公立学校に太陽光発電パネルを設置するなどの環境対策を導入している。(c)AFP