【4月12日 AFP】米環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySS)」との激しい衝突を行った日本の調査捕鯨船団の母船「日新丸(Nisshin Maru)」が12日午前、東京港に帰港した。前年11月から行われていた今季の調査捕鯨で、最後の捕鯨船の帰港となった。

 南極海での激しい衝突で、シー・シェパード側の船舶は沈没し、ニュージーランド国籍のSS活動家は拘束されて日本で傷害罪など5つの罪で起訴された。

 シー・シェパードは3月初め、捕鯨活動を1か月以上にわたって妨害することに成功したと述べ、日本の捕鯨頭数を半分に減らすことができたと発表した。

 モロッコで6月に開催される国際捕鯨委員会(International Whaling CommissionIWC)総会に向け、10年間で捕獲頭数を大幅に削減することを条件に、一定の商業捕鯨を認める案が検討されている。ニュージーランドは賛成を表明しているものの、日本やオーストラリアなど主要国はこの案を拒否している。(c)AFP