【3月26日 AFP】カタール・ドーハ(Doha)で開かれていたワシントン条約締約国会議(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and FloraCITES)は25日、全体会合を開き、閉幕した。大西洋・地中海産クロマグロの国際取引禁止案が委員会の議決通り否決されたほか、委員会で可決されたニシネズミザメの規制案が全体会合では否決された。

 大西洋・地中海産クロマグロの国際取引禁止案については、日本が積極的なロビー活動を展開し、反対多数で否決。科学者らは大西洋・地中海のクロマグロの個体数について、30~40年前に比べ最大80%減少していると指摘している。

 サメ類の国際取引規制案4案についてはすべて否決された。現在、サメの国際取引には一切の規制がない。委員会ではニシネズミザメのみ規制案が可決されたが、全体会合では否決された。サメの年間漁獲頭数は最大7300万トンと推定されている。(c)AFP