【3月14日 AFP】絶滅のおそれがある動植物の国際的取引を規制する唯一の国連(UN)傘下の機関、ワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and FloraCITES)事務局は13日、予算を大幅に拡大しなければミッションを完遂できないと語った。

 カタールのドーハ(Doha)で同日開幕したワシントン条約締約国会議で、事務局関係者がAFPに語った。

 事務局によると、資金は、発展途上国による野生動植物の保護活動に用いられる。同条約の加盟国は175か国、事務局の予算は現在500万ドル(約4億5000万円)に満たず、予算責任者のフアン・カルロス・バスケス(Juan Carlos Vasquez)氏によると、国連傘下の機構としては「最も貧しいものの1つ」だという。

 バスケス氏は「足場を失わないため少なくとも16%の予算拡大を求める方針だが、実際には30%近くの増額が必要だ」と語った。

 ワシントン条約締約国会議には約150か国が参加し、大西洋のクロマグロや、アフリカゾウ、シロクマなどの国際的な取引の規制について投票する。(c)AFP