【2月27日 AFP】米環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySS)」のポール・ワトソン(Paul Watson)船長は27日、南極海で調査捕鯨を行う日本の捕鯨船に対する今シーズンの妨害活動を終了すると述べた。今シーズンの活動はこれまでで最も激しく、実り多かったと振り返った。

 ワトソン船長は日本の調査捕鯨によって殺されるクジラの数を半分に減らし、捕鯨団体に7000万~8000万ドル(約62億~71億円)の損害を負わせたと推計している。

 同船長はAFPに対し、酪酸入りの瓶、音響兵器、放水弾、超高速抗議船などを使った妨害行為により、これまでで最も多い日数にわたり捕鯨船団の活動を阻止し、5年連続で経済的損害を与えたなどと説明。「捕鯨団体を経済的に沈めることが目的で、このような圧力をかけ続けることが成功につながる。日本が(調査捕鯨を)続けているのは、単に意地を張っているだけだろう」と語った。

 今年の捕鯨シーズンはあと2週間あるが、燃料切れで帰港しなければならなくなったという。(c)AFP/Amy Coopes