【2月11日 AFP】日本が南極海で行っている調査捕鯨について、農林水産省の関係筋が10日、AFPの取材に応じ、日本沿岸での商業捕鯨が認められれば、日本側は調査捕鯨の縮小を提案する可能性を示唆した。

 この関係筋によると、提案は6月にモロッコで開かれる国際捕鯨委員会(IWC)総会で行われる予定。提案内容の詳細については触れなかったが、日本側はパッケージ合意をまとめ、IWCの正常化を果たす方法を検討しているという。

 ただし、日本は前年のIWC(加盟85か国)でも同様の提案をしたものの否決されている。

 これに先立って、赤松広隆(Hirotaka Akamatsu)農林水産相は今月に入り、6月にモロッコで開かれる国際捕鯨委員会(IWC)総会で調査捕鯨の見直しを提案する意向を表明。すでに妥協も視野に入れた他国との調整を進めていると説明していた。(c)AFP/Hiroshi Hiyama