【2月2日 AFP】台湾政府は、絶滅が危惧(きぐ)されるクジラとイルカの密漁防止と密漁者摘発に、DNAという新たな武器を使用することになった。行政院農業委員会(Council of Agriculture)が1日明らかにした。

 こうした「戦略」は、捕獲後に犯行の証拠を隠すため頭や尾やひれを切り取るという手口に対抗するもの。クジラとイルカの包括的なDNAデータバンクが既に構築されており、たとえ肉片であっても、その種類を簡単に特定できるという。

 台湾では、法律によりクジラとイルカのすべての種が保護されている。この法律に違反すると、最高で禁固5年と罰金150万台湾ドル(約420万円)が科されるという。(c)AFP