【1月27日 AFP】インドの敬けんなヒンズー教徒にとって、聖なるガンジス川(River Ganges)は常に清潔で、常に清らかだが、その水は家庭から流される下水や捨てられるゴミ、工場排水などにより、深刻な汚染に見舞われている。

 同国は現在、ヒンズー教の祭典「クンブメーラ(Kumbh Mela、「水差しの祭典」の意)のまっただ中にある。3か月間続くこの祭典では毎年、数百万人が罪を洗い流すためにウッタルプラデシュ(Uttar Prades)州ハリドワール(Haridwar)を流れるガンジス川でもく浴を行う。

 その一方で、全長2500キロメートルのこの川の汚染への懸念が高まっている。ハリドワールから800キロ下流の工業都市・カンプール(Kanpur)は、汚染が最もひどい流域都市の1つだ。
 
 同地では、工場が川に垂れ流す汚水の量は1日あたり数百万リットルともいわれる。ゴミは数々の浮島を形成しており、濁った水面からは悪臭が漂っている。(c)AFP/Yasmeen Mohiuddin