【1月7日 AFP】横浜の海洋研究開発機構(Japan Agency for Marine-Earth Science and TechnologyJAMSTEC)は6日、地球温暖化対策として、海底下2000メートルに二酸化炭素(CO2)を封じ込め、バクテリアの力で天然ガス(メタン)に転換する技術の開発に乗り出したことを明らかにした。

 稲垣史生(Fumio Inagaki)研究員率いるチームは2006年、下北半島沖一帯の海底下に、CO2をメタンに換える「メタン生成菌」が生息していることを確認済み。

 目下の課題は、バクテリアを活性化させ、メタンガスの生成を高速化する手法の開発だという。というのも、自然環境において、バクテリアがCO2をメタンガスに転換するのには数十億年を要するからだ。

 研究チームは、バクテリアを活性化し、転換にかかる期間を100年程度にまで短縮するための技術を、5年以内に開発したいとしている。(c)AFP