【1月5日 AFP】中国当局は5日、飲用水の水源となっている黄河(Yellow River)の支流、赤水(Chishui)河と渭(Wei)河が、前週のパイプライン破損事故で流入した軽油により「深刻な汚染」に見舞われており、水質の汚染がますます進んでいると発表した。

 国営メディアによれば、前月30日、中国石油最大手の中国石油天然ガス集団(China National Petroleum CorpCNPC)のパイプラインで破損事故があり、最大で15万リットルの軽油が赤水河と渭河に流れ込んだ。

 軽油流入により、両河川の水質は、4日には中国の水質管理基準で最悪レベルのレベル5に達した。レベル5の水は、農業用水に利用できるが、飲用には適さないとされている。

 陝西(Shaanxi)省当局は5日、ウェブサイトで声明を発表し、「この事故により、赤水河は深刻に汚染され、渭河もかなり汚染された」と述べた。一方、渭河の汚染は「効率的に制御」できているとした。(c)AFP