【12月13日 AFP】国連(UN)の国連気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第15回締約国会議(COP15)が開かれているデンマークのコペンハーゲン(Copenhagen)で12日、数万人が参加して大規模なデモ行進が行われた。全体的にはにぎやかで祝祭的なデモ行進だったが、一部で暴力的な事態も発生し、逮捕者も出た。

 約4時間かけてCOP15の会場、ベラ・センター(Bella Center)を目指した行進には警察の推定で3万人以上、デンマークのテレビ局の推定で最大10万人が参加し、二酸化炭素の排出削減や社会正義の実現などを口々に訴えた。

 抗議行動の主催者は暴力を振るわないよう繰り返し呼びかけたが、行進開始から数分後には、頭からつま先まで黒ずくめの数百人の若者の一群が、れんがや爆竹を投げ、建物のガラス窓を割り始めた。

 警察が速やかに介入し、数人を逮捕。その後、逮捕されたのは「ブラック・ブロックス(Black Blocs)」という北欧の戦闘的なグループのメンバーであることが分かった。この日、警察は合計で600~700人以上を拘束し、その大半は外国人だった。

 コペンハーゲン中心部のクリスティアニア(Christiania)では、デモ隊との衝突で警察官1人が負傷し、車両4台が焼かれた。

 このほか、気候変動対策で有効な取り決めをまとめるよう世界の指導者に圧力をかけようと、世界130の都市で同様の抗議行動が行われた。(c)AFP/Marlowe Hood