【12月7日 AFP】インターネット検索でブラジルの熱帯森林保護と地球温暖化防止に貢献しよう――そんな新コンセプトの検索エンジン「Ecosia」が7日、立ち上げられた。検索を通して得られた収益の80%以上を、世界自然保護基金(World Wide Fund for NatureWWF)に寄付し、森林保全活動に活用する。

「Ecosia」は、独ベルリン(Berlin)の「環境に関心が高い人々」によって開発された。米マイクロソフト(Microsoft)の検索エンジンBingやヤフー(Yahoo)の検索システムを利用している。

 立ち上げは、デンマークの首都コペンハーゲン(Copenhagen)で行われる国連気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第15回締約国会議(COP15)の開催に合わせた。

「検索エンジンはスポンサーリンクから毎年ばく大な利益を上げているが、こうした収益には(投資家に還元するより)もっと環境に優しい使い道がある。地球温暖化対策に使われるべきだとの信念をわれわれは持っている」(開発者の1人)

 WWFの試算によると、一般的なインターネットユーザーが主な検索エンジンとしてEcosiaを利用した場合、年間でユーザー1人あたりアイスホッケーリンク1枚分にあたる2000平方メートルの熱帯雨林が保護されるという。

 WWFは声明で、「Ecosiaで検索するごとに森林の一部が保護される。つまり、あなたがEcosiaで1回検索すれば、その分だけ環境を守ったということだ」と述べ、「世界で最もグリーンな検索エンジン(WWF)」の利用を呼びかけている。(c)AFP

【参考】検索エンジン「Ecosia」(日本語検索可能)