【12月4日 AFP】インドのジャイラム・ラメシュ(Jairam Ramesh)環境相は3日、議会で国際社会からの支援があれば同国は国内総生産(GDP)一定額あたりの二酸化炭素排出量を2020年までに05年比で20~25%削減できるとの見通しを明らかにした。

 これは自発的な目標で法的拘束力はないが、これまで温室効果ガス排出量の数値目標を示してこなかったインドにとっては大きな転機だ。

 ラメシュ環境相はさらに、7日からコペンハーゲン(Copenhagen)で開く国連気候変動枠組条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第15回締約国会議(COP15)でインドが満足できる公平な合意が得られれば、インドはそれ以上のことを行う用意があると述べた。

 中国が前月、GDP一定額あたりの二酸化炭素排出量を20年までに05年比で40~45%削減すると発表するなど、世界の主要排出国である米中が数値目標を発表したことを受け、インドにも数値目標を求める声が高まっていた。

 GDP一定額あたりの排出量を減らすということは、増加のペースは鈍るものの、長期的に排出量は増え続けることを意味するため、環境保護団体などからは実態を隠す煙幕に過ぎないという批判もある。(c)AFP/Yasmeen Mohiuddin