【11月17日 AFP】国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は16日、フィンランドで建設中の原発で使用するフランス製蒸気タービンを輸送中の貨物船に同団体の活動家6人が乗り込むことに成功したと発表した。

 活動家らは、フィンランド南西部オルキルオト(Olkiluoto)に向けてデンマークとドイツの間のフェーマルンベルト(Fehmarn Belt)海峡を航行していたオランダ船籍の貨物船「ハッピーレンジャー(Happy Ranger)」号に乗り込み、「Nuclear madness, made in France(核への狂気、フランス製)」などと書かれた複数の横断幕を掲げた。

 オルキルオトでは現在、仏原子力大手アレバ(Areva)によって第3世代の原子炉が建設中であり、グリーンピースは建設中止を強く求めている。

 なお、乗り込んだ活動家らは同船で一晩を明かす予定だが、グリーンピースデンマーク支部によると、同船の船長は活動家らを暴力的に排除することはしないと明言しているという。

 グリーンピースのある活動家は、「オルキルオトの原発プロジェクトは災厄をもたらすものでしかなく、こうした危険な過ちはフィンランドが温暖化対策で何年も遅れをとることを意味している」とする声明を発表している。(c)AFP