【11月3日 AFP】ネパール政府は、来月デンマーク・コペンハーゲン(Copenhagen)で開催される国連気候変動枠組条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第15回締約国会議(COP15)を前に、ヒマラヤ山脈(Himalayas)への気候変動の影響を訴えるため、世界最高峰エベレスト(Mount Everest)の標高5360メートルにあるベースキャンプで今月末、閣議を開く。同国のDeepak Bohora森林土壌保存相が2日、AFPに明らかにした。

 同森林相は、「ヒマラヤの氷河融解は、われわれにとって深刻な問題だ」「COP15の前に、気候変動の影響からヒマラヤを守る取り組みに世界の注目を集めたい」と語った。

 ヒマラヤの氷河から解けて流れ出る水には、世界中で約13億人が依存している。専門家は、ヒマラヤの氷河の融解は危険な水準まで進んでおり、洪水やその後の干ばつを引き起こしかねないと警告している。

 ネパール政府のエベレスト閣議に先立ち、インド洋の島しょ国モルディブが前月、地球温暖化による海面上昇で将来水没する危険性を訴え、海中閣議を開催している。(c)AFP


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