【10月29日 AFP】ニュージーランドの彫刻家が、環境破壊への抗議として、「牛のふん」で同国のニック・スミス(Nick Smith)環境相の胸像を制作した。

 作者は、同国南島のカンタベリー(Canterbury)在住のサム・マーン(Sam Mahon)さん。いつもはブロンズ像を制作しているマーンさんだが、地元の川でのダム建設計画や酪農場から排出される廃水による河川の汚染について憤慨したと29日、胸像の制作意図を明らかにした。

 マーンさんは地元テレビ局に対し、「この問題について訴える唯一の手段は、河川の汚染原因となっているまさにそのモノを使って、環境相のきれいな顔を作ってあげればいいんだと気づいたんだ」と語った。

 スミス環境相は、この抗議に「ちょっと笑ってしまった」と述べ、気にしていないという。

「だじゃれで申し訳ないが、これを下手クソ芸術とでも言おうか」

 マーンさんは、この胸像をインターネット上で売り出したが、もし買い手がつかなくても心配していないという。「ぶっ壊して、庭にでもまいてやればいいさ」

(c)AFP