【8月21日 AFP】ドイツ人は日本製のエコカー(環境対応車)を買うべきだ――独「緑の党(Green Party)」のレナーテ・キュナスト(Renate Kuenast)党首は20日、地元紙ハンブルガー・アーベントブラット(Hamburger Abendblatt)の取材にこう語った。

「緑の党として、国民の皆さんには、車を購入する際には二酸化炭素排出量の少ない車を選んでほしい。環境対応車番付のトップ10を参考にするとよいでしょう」

 交通関連の環境団体「ドイツ交通クラブ(VCD)」がこのほど発表した2009年度の環境対応車番付では、上位10車種のうち1-6位を日本車が独占した。首位はトヨタ自動車(Toyota Motor)のハイブリッド車「プリウス(Prius)」。2位もトヨタで「iQ」、3位はホンダ(Honda)の「インサイト(Insight)」、4位に日産自動車(Nissan Motor)「ピクソ(Pixo)」とスズキ(Suzuki)の「アルト(Alto)」、6位にホンダ「シビック・ハイブリッド(Civic Hybrid)」となっている。

 一方のドイツ車は、ダイムラー(Daimler)傘下の「スマート(smart)」の2車種が7位と8位に、フォルクスワーゲン(Volkswagen)の「ポロ(Polo)」の車種が10位に入ったのみだった。

 折りしも前日19日にドイツ政府は、2020年までに電気自動車100万台を普及させる「国家電気自動車計画」を閣議決定したばかり。キュナスト党首は2年前にも、「もしドイツ人が現代的な自動車を作ることができないほど愚かだというなら、トヨタのプリウスを買うよう人々に勧めるほかはない」発言し、独自動車業界からの猛反発を食らっている。(c)AFP

【参考】VCD2009/10年度・環境対応車番付(ドイツ語)