【8月18日 AFP】ケニアではライオンの生息数が2002年から毎年平均100頭のペースで減り続けており、今後20年以内に絶滅する恐れがある――。ケニア野生生物庁(Kenya Wildlife Service)は17日、このような警鐘を鳴らした。

 同庁によると、7年前には2749頭いたライオンが、現在は2000頭にまで激減している。その最大の要因は、家畜を襲ったライオンを牧畜民が「成敗する」慣習にあり、そのほか生息域の破壊や病気、人口増加なども理由に挙げられる。

 同庁は、ライオンなどのネコ科の動物にとっての最大の脅威は人間のコミュニティーであると考え、観光業におけるネコ科動物の重要性やマナーについての教育を最優先に進める考えだ。(c)AFP