【8月15日 AFP】ギリシャ北部のある町が、ミンク数千匹の襲撃と闘っている。活動家とみられる人物によって、付近の毛皮業者からミンクが放たれたためだ。地元町長が13日語った。

 ギリシャ北部のアスキオ(Askio)では9日、ミンク約1万匹が町を襲撃、ニワトリや家畜のウサギに襲いかかった。

 ミンクを一網打尽に捕獲するため、町は地元の毛皮業者らを動員。しかし、まだ3000匹あまりのミンクが捕獲できずにいるという。

 同町のVassilis Patras町長は、AFPに対し「やつらは危険な肉食動物だ。小さい羊なら殺してしまうこともできる。捕獲しなければ、この地域には小動物の一匹たりとも残らないだろう」と語った。

 ギリシャのメディアは、4歳の少女がミンクに足をかまれたと伝えた。また町長によると、ミンクは付近の高速道路で大量に死んでいるという。

 ミンクを飼育場から放した人物については、「Corvus Revengis(復讐のカラス)」と自称する活動家グループが関与しているとの見方が出ている。

「復讐のカラス」は前年12月に、付近のSiatistaで同様の騒動を起こしていた。当時、「復讐のカラス」はインターネットを通じて声明を発表し、ミンクが悲惨な環境で「地獄」に拘束され、生きたまま皮をはがれていると主張していた。(c)AFP