【7月24日 AFP】バングラデシュの野生動物保護団体は23日、絶滅が危惧されているウンピョウの赤ちゃんが同国南東部の村で発見されたことを明らかにした。ウンピョウは村人に捕獲され檻に入れられていたが、すでに解放され森へ返されたという。

 自然保護団体「バングラデシュ・ワイルドライフ・トラスト(Wildlife Trust of Bangladesh)」によると、このウンピョウは生後3か月。3週間前にミャンマーおよびインドと国境を接するチッタゴン丘陵地帯(Chittagong Hill Tracts)のRangimati地区で、サルを食べている母ウンピョウと2匹の子どもに村人たちが出くわした。村人らは3匹の捕獲を試みたが、成功したのはこの1匹だけだったという。

 ウンピョウは国際自然保護連合(International Union for the Conservation of NatureIUCN)絶滅危惧種に指定されており、世界における野生生息数は10万匹程度と見られている。主な生息地は南アジアと東南アジア。バングラデシュでは生息地の縮小により激減し、1992年と2005年に目撃されたのが最後で、絶滅したのではないかと考えられていた。

 バングラデシュ・ワイルドライフ・トラストでは、「非常に素晴らしいニュース」と発見を喜んでいる。(c)AFP