魚の平均体重がこの30年で半減、地球温暖化の影響か 仏研究
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【7月21日 AFP】地球温暖化の影響で、魚の平均体重が半減し、小型の魚は欧州の魚全体の大半を占めるようになってきている。こうした研究結果が20日発行の「米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)」に発表された。
フランス・リヨン(Lyon)の農業環境工学研究所(Cemagref Public Agricultural and Environmental Research Institute)の研究チームは、河川ならびにバルト海、北海における魚の生息数を長期間調査し、バクテリアとプランクトンについての実験も行った。
その結果、それぞれの種類で過去20-30年の間に体重が平均で50%減少し、魚資源全体の平均サイズも60%小さくなっていることがわかった。
具体的には、個体の一定年齢の平均サイズが縮小し、幼魚や小型種が魚全体に占める割合が増加した。研究チームによると、こうした小型化には主に気温の上昇が起因していることが実験で明確に示されているという。
小型化した魚は産卵数が少なく、人間を含む捕食者が捕獲できる量も減ることになる。こうしたことから、魚の小型化は食物連鎖や生態系に重大な影響を及ぼす可能性がある。
今月初めには、スコットランドの野生のヒツジが小型化しているとの調査結果が報告されており、今回の研究を率いたMartin Daufresne氏は、「温暖化が有機体に総じて重大な影響を及ぼしている可能性がある」と指摘している。(c)AFP
フランス・リヨン(Lyon)の農業環境工学研究所(Cemagref Public Agricultural and Environmental Research Institute)の研究チームは、河川ならびにバルト海、北海における魚の生息数を長期間調査し、バクテリアとプランクトンについての実験も行った。
その結果、それぞれの種類で過去20-30年の間に体重が平均で50%減少し、魚資源全体の平均サイズも60%小さくなっていることがわかった。
具体的には、個体の一定年齢の平均サイズが縮小し、幼魚や小型種が魚全体に占める割合が増加した。研究チームによると、こうした小型化には主に気温の上昇が起因していることが実験で明確に示されているという。
小型化した魚は産卵数が少なく、人間を含む捕食者が捕獲できる量も減ることになる。こうしたことから、魚の小型化は食物連鎖や生態系に重大な影響を及ぼす可能性がある。
今月初めには、スコットランドの野生のヒツジが小型化しているとの調査結果が報告されており、今回の研究を率いたMartin Daufresne氏は、「温暖化が有機体に総じて重大な影響を及ぼしている可能性がある」と指摘している。(c)AFP