リサイクル用プラスチックのコンテナから家庭ごみ1400トン、英国から輸入 ブラジル
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【7月20日 AFP】ブラジルで、英国から輸入されたリサイクル用プラスチックが入っているはずのコンテナから、1400トンもの家庭ごみが発見された。英国環境当局は19日、ごみが入っていたコンテナ89個を数週間以内に英国に送り返す計画を進めていることを明らかにし、犯罪行為の可能性ついても調査を開始したと発表した。
ブラジルでの報道や、ブラジルの国家環境局IBAMA公表した写真によると、ごみの中には、乳児用おむつや注射器、コンドーム、電池、生ごみ、洗剤容器、衣服が含まれていたという。コンテナはブラジル南部の3つの港で陸揚げされたもので、内容物はリサイクル用プラスチックのみと記載されていた。
このコンテナには、英企業数社が関与しているとされているが、うち2社については、英国とブラジルの両当局の情報によって、ともに英スウィンドン(Swindon)に本社を置く「Worldwide Biorecyclables」と「UK Multiplas Recycling」と判明している。
ポルトガルのパスポートをもつブラジル人で、スウィンドン在住のこの2社のオーナーJulio Cesar Rando da Costa氏は17日、英国放送協会(BBC)に対し、「英国のごみ処理業者と契約を結んだ。契約ではプラスチックだけを引き渡すことになっていた」と述べ、責任は自社ではなく、このごみ処理業者にあると主張した。
「英国ではリサイクルするプラスチックなどは家庭で分別することになっているが、誰かがそれ以外のごみを捨てて、(ごみ処理業者の)作業員が見逃したのだろう」
また同氏は、コンテナの1つで見つかった玩具に付いていた「ブラジルの貧しい子どもたちにあげる前に洗うこと」というメモを書いたのは同社のブラジル人作業員たちであることを認めた。
英環境当局は、「英国はいかなる物品の不法取引も断固として認めない。環境や健康を保護するため、ごみの不法取引撲滅を目指して国際的な取り組みを実施している。バーゼル条約(Basel Convention)で定められているごみの不正輸出規制に違反した企業には強制的な措置も辞さない」としている。
1992年のバーゼル条約は、先進工業国からのごみの不正輸出を禁じている。一般的に、プラスチックや紙などはリサイクル用に世界各地で取引が行われている。(c)AFP/Marc Burleigh
ブラジルでの報道や、ブラジルの国家環境局IBAMA公表した写真によると、ごみの中には、乳児用おむつや注射器、コンドーム、電池、生ごみ、洗剤容器、衣服が含まれていたという。コンテナはブラジル南部の3つの港で陸揚げされたもので、内容物はリサイクル用プラスチックのみと記載されていた。
このコンテナには、英企業数社が関与しているとされているが、うち2社については、英国とブラジルの両当局の情報によって、ともに英スウィンドン(Swindon)に本社を置く「Worldwide Biorecyclables」と「UK Multiplas Recycling」と判明している。
ポルトガルのパスポートをもつブラジル人で、スウィンドン在住のこの2社のオーナーJulio Cesar Rando da Costa氏は17日、英国放送協会(BBC)に対し、「英国のごみ処理業者と契約を結んだ。契約ではプラスチックだけを引き渡すことになっていた」と述べ、責任は自社ではなく、このごみ処理業者にあると主張した。
「英国ではリサイクルするプラスチックなどは家庭で分別することになっているが、誰かがそれ以外のごみを捨てて、(ごみ処理業者の)作業員が見逃したのだろう」
また同氏は、コンテナの1つで見つかった玩具に付いていた「ブラジルの貧しい子どもたちにあげる前に洗うこと」というメモを書いたのは同社のブラジル人作業員たちであることを認めた。
英環境当局は、「英国はいかなる物品の不法取引も断固として認めない。環境や健康を保護するため、ごみの不法取引撲滅を目指して国際的な取り組みを実施している。バーゼル条約(Basel Convention)で定められているごみの不正輸出規制に違反した企業には強制的な措置も辞さない」としている。
1992年のバーゼル条約は、先進工業国からのごみの不正輸出を禁じている。一般的に、プラスチックや紙などはリサイクル用に世界各地で取引が行われている。(c)AFP/Marc Burleigh