未来の畑はこんな形?スウェーデン企業が「高層グリーンハウス」構想を発表
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【6月7日 AFP】スウェーデンのプランタゴン(Plantagon)社は5日、都市で新鮮なくだものや野菜を有機栽培する「高層グリーンハウス」(vertical greenhouse)構想を発表した。
高層グリーンハウスは、中心に柱がある巨大なガラス製の球体で、苗を入れたプラットフォームが柱の周囲をらせん状に上がっていく構造になっている。
同社のバイスプレジデント、Hans Hassle氏は「1階にトマトの種をまくと、少しずつ上にあがり、最上階に着く30日後には収穫できます」と説明する。
数十年後には世界人口の80%は都市に暮らすようになると考えられている。土地に限りがあるので、都市の環境でくだものや野菜を栽培することが重要になるという。
高層グリーンハウスで、新鮮な有機栽培野菜を毎日収穫し、消費者に直接販売できるようになるという。現在、生鮮食料品のコストの70%を輸送費と保管費が占めているため、その分安い価格で提供できるはずだとしている。
実際に建設された高層グリーンハウスはまだないが、スカンディナビア半島と中国のいくつかの都市が関心を示しているという。
建設費は1か所あたり3000万ドル(約30億円)と見込まれており、通常のグリーンハウスよりはるかに高い。しかし、1万平方メートルの敷地に高層グリーンハウスを建てれば、10万平方メートル相当の農地が得られ、投資は短期間で取り戻せるとしている。
Hassle氏は「ある発明家が20年前にこのアイディアを思いついたのですが、当時実現できると思った人は1人もいなかったそうです。10年前にこの発明家からこの話を聞いた時、私はいいアイディアだと思いました。それでスウェーデンのエンジニアリング会社スウェコ(Sweco)にこの話を持ち込んだところ、彼らも高層グリーンハウスの建設に同意したのです」と話す。「見た目はファンタスティックですが、技術的にはシンプルです」(c)AFP
高層グリーンハウスは、中心に柱がある巨大なガラス製の球体で、苗を入れたプラットフォームが柱の周囲をらせん状に上がっていく構造になっている。
同社のバイスプレジデント、Hans Hassle氏は「1階にトマトの種をまくと、少しずつ上にあがり、最上階に着く30日後には収穫できます」と説明する。
数十年後には世界人口の80%は都市に暮らすようになると考えられている。土地に限りがあるので、都市の環境でくだものや野菜を栽培することが重要になるという。
高層グリーンハウスで、新鮮な有機栽培野菜を毎日収穫し、消費者に直接販売できるようになるという。現在、生鮮食料品のコストの70%を輸送費と保管費が占めているため、その分安い価格で提供できるはずだとしている。
実際に建設された高層グリーンハウスはまだないが、スカンディナビア半島と中国のいくつかの都市が関心を示しているという。
建設費は1か所あたり3000万ドル(約30億円)と見込まれており、通常のグリーンハウスよりはるかに高い。しかし、1万平方メートルの敷地に高層グリーンハウスを建てれば、10万平方メートル相当の農地が得られ、投資は短期間で取り戻せるとしている。
Hassle氏は「ある発明家が20年前にこのアイディアを思いついたのですが、当時実現できると思った人は1人もいなかったそうです。10年前にこの発明家からこの話を聞いた時、私はいいアイディアだと思いました。それでスウェーデンのエンジニアリング会社スウェコ(Sweco)にこの話を持ち込んだところ、彼らも高層グリーンハウスの建設に同意したのです」と話す。「見た目はファンタスティックですが、技術的にはシンプルです」(c)AFP