フィリピンで希少種のシカ、生息の痕跡を発見
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【5月28日 AFP】世界で最も珍しいシカの一種が生息している痕跡が、フィリピンで農民たちが伐採した森林の狭い区画で発見された。
フィリピンと英国の科学者の共同チームが4月、同国北部ネグロス(Negros)島のマンダラガン(Mandalagan)山中で行った3週間の実地調査の際、まだ新しいシカのふんや、通り道の跡、えさを食べた痕跡などを発見した。遠征隊を率いた英研究者ジェームズ・ソーヤー(James Sawyer)氏は、希少種の動物が生きている証拠としてきわめて重大な発見だと歓迎している。
このシカはビサヤン・スポテッド・ディア(Visayan Spotted Deer)と呼ばれる(学名Cervus alfredi)。犬程度の大きさで足は短く、夜行性で熱帯雨林に生息し、フィリピン中部の島々のみに生息する固有種だという。体は、濃茶色の地に淡黄色の斑点が散り目立つ。過剰な狩猟や伐採などにより生息域が失われ、急激に個体数が減った。現在生息しているのは、パナイ(Pana)島とネグロス島に数百頭と考えられているが、ネグロス島北部では、ここ何年もその姿が目撃されていないという。
同チームは英王立地理学協会(Royal Geographical Society)で9月3日に結果を報告する。(c)AFP
フィリピンと英国の科学者の共同チームが4月、同国北部ネグロス(Negros)島のマンダラガン(Mandalagan)山中で行った3週間の実地調査の際、まだ新しいシカのふんや、通り道の跡、えさを食べた痕跡などを発見した。遠征隊を率いた英研究者ジェームズ・ソーヤー(James Sawyer)氏は、希少種の動物が生きている証拠としてきわめて重大な発見だと歓迎している。
このシカはビサヤン・スポテッド・ディア(Visayan Spotted Deer)と呼ばれる(学名Cervus alfredi)。犬程度の大きさで足は短く、夜行性で熱帯雨林に生息し、フィリピン中部の島々のみに生息する固有種だという。体は、濃茶色の地に淡黄色の斑点が散り目立つ。過剰な狩猟や伐採などにより生息域が失われ、急激に個体数が減った。現在生息しているのは、パナイ(Pana)島とネグロス島に数百頭と考えられているが、ネグロス島北部では、ここ何年もその姿が目撃されていないという。
同チームは英王立地理学協会(Royal Geographical Society)で9月3日に結果を報告する。(c)AFP