【4月14日 AFP】絶滅危惧(きぐ)種のボルネオオランウータンが暮らすインドネシアのボルネオ島(Borneo)の森で、以前は知られていなかったこのオランウータンの群生地が発見されたと、民間環境保護団体「ネイチャー・コンサーバンシー(Nature Conservancy)」が13日明らかにした。

 同団体によると、前年12月に東カリマンタン(East Kalimantan)州の山中で行った調査で、ボルネオオランウータンの「巣」が新たに219個見つかった。巣は、木の間に枝や葉を積み重ねた寝床のようなもので、その数から2500平方キロの地域に「数百頭から数千頭、最大で5000頭」のボルネオオランウータンが生息しているとみられるという。

 同団体によると、世界の野生のオランウータンの個体数は推定で5万頭から6万頭で、うち80%はインドネシアに、残り20%はマレーシアに生息している。(c)AFP