【4月9日 AFP】カナダで8日、今年2期目のアザラシの商業捕獲が解禁された。アザラシの皮革に対する市場の需要は減少する中、カナダ政府は今回の解禁期間の捕獲制限を6万3500頭と定めている。

 漁業海洋省広報官によると、ニューファンドランド(Newfoundland)島西海岸からケベック(Quebec)州北部にかけての南東部沿岸でアザラシの商業捕獲が再開された。しかし、強風と冷たい雨で猟は進んでいないという。

 前回の解禁期間中には、同で1万9411頭が捕獲、処理された。先住民の今年の割り当て制限1650頭は捕獲が終わっている。

 本格的な商業捕獲は15日からニューファンドランド島の北東沖で稼動する。この期間が今年最後の解禁期間となり、期間中の捕獲制限は18万8600頭。全期間を通じ、今年全体の総捕獲頭数は33万8000頭となる見込み。

 漁業海洋省によると、08年のアザラシ猟による経済効果は700万カナダ・ドル(約5億7000万円)で、06年の3300万カナダ・ドル(約26億8000万円)、07年の1200万カナダ・ドル(約9億7000万円)と減少傾向が続いている。(c)AFP