【4月6日 AFP】エベレスト（Mount Everest）登頂18回の世界最多記録を持つネパール人のアパ・シェルパ（Apa Sherpa）さん（49）が、今度は自らの記録のためにではなく、環境保護のためにエベレストの頂上を目指す。

　シェルパさんは、気候変動と心ない登山者が残すごみによって、世界最高峰の環境がダメージを受けていることにますます心を痛めるようになっていた。

　この春、19回目になるエベレスト登頂でシェルパさんは、ヒマラヤ山脈に対する気候変動の影響に世界の目を向かせようとしている。また下山する際には、できるだけたくさんのごみを持ち帰ろうとしている。「人に認められたいとか、自分の記録をさらに塗り替えたいためにやるんじゃない。今回の目標は、エベレストの環境悪化に焦点をあて、地球温暖化の問題に人びとの注意を向けさせることなんだ」とシェルパさんはAFPに語った。

　シェルパさんが率いる今回のごみを持ち帰るための登山は「エコ・エベレスト（Eco Everest）」と名づけられ、40人が参加、6日カトマンズ（Kathmandu）を出発する。(c)AFP/Deepesh Shreatha