北極の氷、今後約30年後で80%減少のおそれ、米研究
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【4月4日 AFP】地球温暖化の影響で今後約30年で北極の氷が80%消滅する可能性があるという研究が2日発表された。
米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)のジェームズ・オーバーランド(James Overland)氏らの研究によると、現在、夏季の終わりの北極地方の460万平方キロが氷に覆われているが、約30年後にこれが100万平方キロにまで減るおそれがあるという。NOAAの科学者チームは地球の生態系が激変するおそれがあると警鐘を鳴らしている。
この予測は、北極地方の氷に覆われた面積が07年の夏季の終わりに430万平方キロ、08年に460万平方キロに激減したデータをもとにして算出されたもの。計算によると約30年後には北極地方の氷はほぼなくなるという。以前の研究では、21世紀末まではこうした現象は起きないと予測されていた。
ただ、北極の氷が少なくなることで、海運が容易になるほか、海底から鉱物や石油を採取することが可能になるなどの恩恵もあると今回の研究報告は指摘している。(c)AFP
米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)のジェームズ・オーバーランド(James Overland)氏らの研究によると、現在、夏季の終わりの北極地方の460万平方キロが氷に覆われているが、約30年後にこれが100万平方キロにまで減るおそれがあるという。NOAAの科学者チームは地球の生態系が激変するおそれがあると警鐘を鳴らしている。
この予測は、北極地方の氷に覆われた面積が07年の夏季の終わりに430万平方キロ、08年に460万平方キロに激減したデータをもとにして算出されたもの。計算によると約30年後には北極地方の氷はほぼなくなるという。以前の研究では、21世紀末まではこうした現象は起きないと予測されていた。
ただ、北極の氷が少なくなることで、海運が容易になるほか、海底から鉱物や石油を採取することが可能になるなどの恩恵もあると今回の研究報告は指摘している。(c)AFP