【2月21日 AFP】中国で最も風光明媚(めいび)な湖の1つ、東部江蘇(Jiangsu)省の太湖(Taihu)で、汚染が原因で藻が再び大量発生していることから、当局は除去のために藻を餌とする魚をこの湖に大量に放流する。国営新華社通信(Xinhua)が20日、報じた。

 太湖では2007年に藻が大量発生し、当局は近くの無錫(Wuxi)の住民230万人への水の供給を停止せざるを得なくなったが、新華社によると太湖で再び藻が成長しているという。

 新華社が太湖の漁業当局の話として伝えたところによると、740万元(約1億円)規模の藻の除去対策の一環として、約1000万匹の魚が太湖に放流される。そのうち、コイ科の一種ハクレンは、藻やプランクトン50キロを消費しても、体重はわずか1キロしか増加しないという。

 しかし、面積2400平方キロメートルの太湖から藻を完全に除去するには、放流される10倍の数の魚が必要だと、漁業当局は述べているという。(c)AFP